【暮らしの一角】食卓にやってきた新しい灯り──LE KLINTのフロアスタンド
自宅の食卓に、新しいフロアスタンドが仲間入りしました。
もともと「ここにはいつか、フロアスタンドを置こう」と思っていた場所。
でも、いざ選ぶとなると、国内外のメーカーやアンティーク照明など選択肢が多く、どれにするかずいぶん悩みました。
この「どれにしようかな」とあれこれ考えている時間こそ、インテリアの醍醐味でもありますよね。カタログを見たり、ショールームを巡ったり、時には偶然の出会いを期待して古道具屋をのぞいてみたり…。
そんな過程を経て、最終的に選んだのが
LE KLINT(レ・クリント)社の「Floor Lamps 368 BK」でした。
柔らかなプリーツの灯りと、漆喰の壁
決め手になったのは、やはりレ・クリントならではのプリーツシェード。
繊細な折りの陰影から漏れる光はとてもやさしく、空間全体をふんわりと包み込んでくれます。
我が家の漆喰壁とも相性が良く、昼と夜とで表情が変わるのもまた魅力です。
明るすぎず、暗すぎず、食事の時間にも会話の時間にも寄り添ってくれる、ちょうどいい存在感です。

折り紙が生んだ美しいプリーツシェードの原点
1901年、デンマークの建築家P.V.イェンセン・クリントが日本の折り紙に着想を得て、オイルランプのあかりを調節するためのプリーツシェードを開発しました。
規則的に繰り返される折りは、独特の陰影を生み出し、これがレ・クリントのデザインの原点となっています。
伝統とモダンの出会い
「368」というモデルは、家具職人Flemming Agger(フレミング・アガー)によってデザインされ、1979年にスウェーデン・ヨーテボリのフェアで発表されました。
シンプルながらもどこか温かみのある佇まいが特徴です。
スマートLED技術の融合で暮らしに寄り添う灯り
このモデルは、なんとBluetooth対応のスマートLEDランプ「Philips Hue(フィリップスヒュー)」が標準仕様。
スマートフォンのアプリで簡単に調光や色温度を変えられるため、シーンに合わせて最適なあかりを楽しめます。
私は夕食のときは明るくし、夜が更けてからは少し落ち着いた光に調節して使っています。
柔らかいプリーツの光とスマートな操作性が絶妙にマッチして、日々の生活に小さな豊かさをもたらしてくれています。

