「母と私たちの家」外階段について

設計について

二世帯住宅で1階の親世代と2階に住む子世帯の生活のリズムや来客が考えられたので、東側の庭に外階段を設置しました。建築基準法的には増築になりますが、防火無指定の地域で10㎡の増築となるため建築確認申請が不要になります。また道路から奥まった庭に設置出来たので、道路斜線の影響もありません。

今まで庭だったところは2階へのアプローチとして、既存の植栽を整理しました。木2、3本撤去することになりましたが、ほぼそのまま利用出来ましました。

階段はささらと手摺は鉄板と鉄パイプを溶融亜鉛メッキしたもので出来ています。工場で高温で溶かした亜鉛の中に鋼材を浸すことで亜鉛を付着させる工法です。

踏板は鉄板で作るとコツコツと足音がうるさいので、セランガンバツとい木材で出来ています。セランガンバツは南洋のマレーシア・インドネシア等の東南アジアで産出されるフタバガキ科の植物で、別名イエローバラウ、バンキライとも呼ばれています。堅くて耐久性が高い材料です。

アパートの階段のような狭くて急な勾配にならないように、幅は900としゆったりと上り下り出来るような勾配で計画しました。