【プロジェクト始動】築47年の木造住宅をリノベーション。
少し前ですが、川崎市多摩区・南生田にて、築47年の木造戸建て住宅のリノベーション工事が本格的にスタートしました!
建物は1978年に建てられた住まいです。
今回のプロジェクトでは、次の世代に安心して受け継げるよう、耐震性と断熱性の向上を中心に、構造・空間の両面から性能を見直す計画です。
どんなリノベーションをするの?
1階は“スケルトンリノベーション”に
お風呂・トイレ以外の空間は一旦すべて解体し、柱と梁だけの構造体を生かして空間を再構成していきます。これにより、柔軟な間取り変更や性能強化が可能になります。
2階は間仕切りを調整
既存の個室を活かしつつ、新たな使い方に合わせて間仕切りを調整します。
耐震補強で「上部構造評点1.5」を目指す
築年数の古い木造住宅は、現在の耐震基準に対してどうしても不利な条件があります。
そこで今回は、構造用合板による耐力壁を設置し、上部構造評点1.5相当まで補強していきます。これにより、震度6強クラスの地震にも耐えうる構造になります。
断熱改修で“住み心地”を一新
床・壁・天井・開口部に断熱補強し、夏は涼しく冬は暖かい家へ。断熱性能の向上は、エネルギーコストの削減や快適性アップにも直結します。
現在の進捗状況は?
解体工事が無事に完了し、既存の柱や梁の配置を丁寧に確認しながら、過去の雨漏りなどで劣化していた部分の補修・交換作業が進んでいます。
今後はいよいよ、耐震補強工事へと移行していきます。構造の骨組みを強くしながら、空間づくりの準備も進んでいきます。
これからの“家のカタチ”を考える
リノベーションは、ただ古い家を直すだけではありません。
暮らし方の変化や、建物の持つ価値を再発見しながら、「これからどんな時間をこの家で過ごしていくか」を形にするプロセスです。
南生田のこの家も、かつての記憶を引き継ぎつつ、現代の暮らしに寄り添った新しい住まいとして生まれ変わっていく予定です。